いるかホテル

小説、映画、ノベルゲームが好きです

ブログの名前

ブログの名前「いるかホテル」の由来は、敬愛するブログ「ワザリング・ハイツ」を意識して。エミリー・ブロンテの『嵐が丘』に対抗できるのは村上春樹の「いるかホテル」ぐらいでしょうという。

 

sengchang.hatenadiary.com

 

「ワザリング・ハイツ」が素晴らしいのは、たとえばイギリス文学が好きでディケンズの感想をサーチしていたらいつの間にか『腐り姫』をプレイしていた、みたいな回路を提供していること。何にせよ本当に価値あるものを残していくためには、「XX年代はアツかった!!」みたいな同窓会語りに終始しても仕方ない(それはもちろん楽しいんだけど)。いまの中高生とかに「結局そのムーブメントに乗れんとあかんのやろ」って思わせてしまったらダメで、そう考えると、今後何十年何百年残っていく古典作品とノベルゲームやなんやを同じテーブルに乗せて論じる人がいることを見せていくのは大事。もちろんそれはひと昔前に流行ったような、ラノベやゲームを純文学に「引き上げる」ような態度とはまったく違うこと。

 

・カーソン・マッカラーズ『心は孤独な狩人』について - いるかホテル

記事をほとんど書き終えてから知ったのだが、この作品の映画が1968年に作られていて、町山智浩が『トラウマ映画館』の中で取り上げている。映画は未見だが、ミックらの救われなさはきっちりと描かれている代わりに、シンガーはよき聞き手に改変されているようだ。あとさすがに本記事内にかけなかったけど、これ書いているときには、シラスでの東さんの神様批判とかが頭にあった。萌えの押し付け。「聞きたいことを聞く」こと。