いるかホテル

小説、映画、ノベルゲームが好きです

20210203

ブログはじめました、大畑です。
小説や映画やノベルゲームの感想を主に書いていこうと思います。

 

開設のタイミングで、カーソン・マッカラーズの『心は孤独な狩人』という最近村上春樹が訳した小説と、内山拓也監督の『佐々木、イン、マイマイン』という映画、あとは瀬戸口廉也の『Carnival』についての文章も載せる予定だったんだけど、さすがに間に合わなかった。また後日。

というわけでいまは「どんだけエロゲ好きやねん」という二つの文章しか上がってない。
それについては以下。

 

「萌えという感情、あるいはノベルゲームを残していくために」
長々と書いたけれど、結局東浩紀が10年以上前に言ってたことの変奏でしかないので、何も新しいことを言えていないという悔しさはある。要は「いらんことせんでもジャンルがすでにメタ的やから、大事なんはモチーフじゃなくてジャンルを残していくこと」という話。ところで、近年のフルプライスエロゲの苦境は、ユーザーがスピーディな展開しか耐えられなくなっていて、長く退屈な描写を嫌うことにも一因があるらしい。とすればもはや、いまのユーザーが求めるゲームは文字通りの「恋愛シミュレーション」ではないのだろう。この世界に退屈や面倒とは無縁の恋愛が存在し得るならば見せてほしい。


「冬茜トム『アメイジング・グレイス』について」
こちらはまあ、そんなに悪くないのではと思う。じつは本作を批判するのは簡単で、というのも、サクヤはシュウの繰り返しを目撃し続けた上で「何度繰り返してもずっと好きだった」と言っているのだから、ここにはものすごく強い浮気の欲望の肯定があると読める。だからそこは『AIR』や『智代アフター』のような作品と大きく異なる。それでも僕は、サクヤがオーロラの外に出ないことに一縷の批評性を読み取った、という感じ。まあとにかくあめぐれへの愛から生まれた文章だし、いつか冬茜さんに届くといいな。とにかく、「サクヤ絶対気にいると思うんでやってください」と勧めてくれた北出栞さんにはとても感謝しています。サクヤはマジでヤバい。

 

そんな感じで。

あと、ブログと同じタイミングでTwitterも戻そうかと思ったんだけどやめました。いつか戻すかもしれないけど、とりあえずはブログだけで。もちろん、名前はどんな風に呼んでくださっても大丈夫です。